●6/9土 Castel Fiorentino

October 26, 2007
●6/9土　Castel Fiorentino



今回で３回目。フェデちゃん終焉の地。好きだねぇとしか言いようがない。しかし、いいとこではある。眺めはいいし気持ちはいいし。ちょっと歩くがCastel Paganoほどの距離もないし体力もいらない。そしていつも必ずこの羊たちに出会う。



もっと近くで写真を撮りたいのだが、この働き者が



行く手を阻む。羊と一緒でないときは、なかなかに愛嬌があって人なつっこい犬だが、仕事中のマレンマ（系）犬はたいへんに危険だ。その昔山の中で羊を狙う狼と戦っていた犬なのだから。このときは遠くにいた羊飼いが私たちに気付いて制御していたから警告されるだけですんだけれど。

働き者を「決して怪しい者ではないから」と説得（できたかどうかは不明）し、こんな景色を眺め、

　

フゥフゥ言いながら頂上に着くと、な〜〜〜〜んと！こんなモノが！「なんじゃ、これ〜〜〜！！」だ。



しかしこんなもんでひるむ二人ではない。迷わず不法侵入。もし見つかっても「わざわざ（遠い）日本から来たんだから」と言い訳すればたいがいのことは見逃してもらえる。かつてCosenzaでも、このテで市の所蔵物保管庫まで入れてもらって、フェデちゃんのStauroteca（スタウロテーカ／非公開）を拝んだし。

その次に役に立つのが「外人デスカラ、ワカラナイ」。かつてGravinaで、祭りのため車両進入禁止の広場に知らずに突入したときも、警察相手にこれで逃げ切った。だが今回は使えそうにない。この意味はわかるもんね。ガイジンだろうと、言葉が不自由だろうと。



なんか複雑である。ほったらかしにされて土に帰ってしまうのもなんだけど、あまりにピカピカに修復・復元されちゃうとなぁ。





これは私たちの愛するPeschiciの街にも言えることで、行くたびに新市街が増殖してるような、観光客も増えているような。街が「開発」により「発展」し、それで暮らしが楽に快適になることは喜ばしい。でも一番大切なものって、一体なんなの？…というのは、鄙びた素朴な街のままでいて欲しいという観光客のワガママなのかね。



そのPeschiciの港の、いつもの夕方。TEXの『なわばり』は写真の左側の白い建物の下くらい。右下から２番目が『縦列駐車した（拍手）』われらがFiat Croma。



３日目にしてやっとまともに夕ご飯が食べられた。相変わらず、ここのお母さんの料理はほっとする味。








意外にもシャンリィさん、Coda di Rospo（アンコウ）が嫌いなことを知る。美味しいのに。

ike:
　シャンリィさんのブログで、例の場所の状況を知りましたが、いずれは整備された公園か何かになるんでしょうかね。皇帝様が居所に選んだ場所だけあって、ロケーションはいいですから。

　こういう変化をみると、荒れ地だった頃を知っている自分が、何だか老人のように思えてきます（実際、かなり老眼になってますが）。
　「プーリアってのは、昔はこうだったんだよ」と、若い人に教えたくなってる今日この頃です。
(October 26, 2007 14:09:49)
POOh!:
>若い人に教えたくなってる今日この頃です。

「若者という名の馬鹿者に教えてやることは何もない！」（←SoftbankのCMの北大路欣也の声）と言いたいとこですが。すでに私も「昔のOstuniは、こんなじゃなかった」とドイツ人観光客（に恨みはない）を見て呟いてます。

Castel Fiorentino、風化を防ぐため（？）ぞんざいにセメントで固める（素人の私が見ても、こりゃぁ…な仕事）よりはマシと思うようにしましょう。
(October 27, 2007 02:36:08)